3.15 OTO-EN vol.1 イベントレポート

OTO-EN vol.1は、流山市民の稲村陽氏、相馬英子氏が主催した「音を楽しみ、音で親子と地域と、人々がつながるDJイベント」として33st Caféで開催された。

「昔はクラブに行っていたけど、今は足が遠のいてしまったパパ、ママ、堂々と子連れで爆音を浴びに来て欲しい」と主催者の友人を中心に開催を呼びかけたところ、あれよあれよという間に満員御礼。会場のキャパシティの都合で、お断りをせざるを得ないほどで、結果、流山市を中心とした子育て世帯(大人41人、子ども30人)の参加があった。

流山の子育て世代の楽しいライフもサポートしたいヒカルエとしては、是非とも報告しなければ!!ということで、姫2人を連れてイベントに参加!
下記、企画の裏側を含めてリポートいたします。

主催者の2人の出会い:きっかけはタウンミーティング
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相馬英子氏は、5年前に流山市に転入してきた都内の企業に通う1児の母。3年前、子どもが産まれてから、娘の故郷となる流山に何か貢献したいと考えるようになり、昨年度は、流山市の「子ども・子育て会議」のメンバーに参画した。

「子ども・子育て会議」は地域の子育てを担う当事者(事業者や市民)が、子育て支援の政策プロセスに参画・関与することができる会議である。会議のメンバーには、地域で活発に活動している市民がいた。英子氏はとても刺激を受け「今まで地域の知り合いはマンションの住人か、保育園のママ友くらいだったが、他の地域の人とも交流をしてみたいし、自らも地域の人が繋がれる場所を創ってみたい。」と考えるようになった。

子どもが小さいと、外出が制限されがちだ。でも本当はそんなときこそ、つながりが必要だ。堅苦しくなく、和気あいあいとお酒や音楽などを楽しめる場があれば、もっと自然に交流が広げられるのではないかと考える一方、子ども連れでお酒を飲むのは、母親としてどうなのか・・と躊躇する気持ちもあった。
英子氏は、子どもも大人も安全に楽しめるような「あたたかい場」をどうしたら創れるかを考えていた。

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稲村陽氏は、豊台自治会の自治会長である二児(5歳、0歳)の父。若き頃よりDJ&ヒップホップダンサーという異例の経歴を持っている。ヒップホップは地元への愛や誇りが多く歌われる。そんな背景もあって、いつか地元でクラブイベントを開催したいと思ってきた。

結婚後は柏に住んでいたが、長男が生まれて2年目に流山にある奥様のご実家を建て替えた。井崎市長の「ニッポンが流山になる日」という著書に出会い、流山の可能性を感じたことも転入を後押しした。

住むからには自分の居場所をつくりたい、そう思うと不思議と地元愛が生まれてきた。もっと地域を活性化したい。それには、密な人と人のつながりが必要だ。流山市は子育て世帯を中心に人口が急増しているが、近くに住んでいるだけではコミュニティはうまれない、目に見える形でつなげることが重要だ、昨年度からの自治会運営の経験からも学んでいた。

そんな二人が子ども・子育て会議主催のタウンミーティングで出会った。このタウンミーティングは、流山市の子育て支援政策について市民に広く要望を聞くために参集された会議である。そこで二人は一緒のグループになった。「子どもと親が楽しく遊べる場所少ない」という課題から、「音楽を通して交流できるような場があればいい、子どもも一緒に楽しめたら最高」という企画の話で盛り上がった。兼ねてから地域で何かできないかと思っていた二人である、意気投合するのに時間はかからなかった。
一週間後には「では、一緒にやってみましょう!」と、とんとん拍子に話が進む。

「地縁 血縁 社縁だけじゃない、文化でも縁がつくれる!」
まずはやってみる!大人も子どもも楽しめるイベントに!

まずはやってみる、ということを主催者2人でブレストを続けた。稲村氏の大学時代からのダンス仲間である茂木健太氏(墨田区在住。2歳男児のパパ)も巻き込んで、たくさんのアイデアを出した。

最初は、昔クラブで遊んだ人がターゲットとしていたが、多くの大人がクラブイベントに慣れている訳ではないということ、そして何より0歳~14歳の子どもたちがいるということで、「大人が尻込みせず、子どもも飽きさせないために出来る工夫」を考えた。

  • イベントの時間を3時間とコンパクトにまとめ、出入り自由に!
  • ダンスワークショップの時間を設け、参加型に。

曲は相馬氏のアイデアで、AKB48の「恋するフォーチュンクッキー(恋チュン)」に決定。講師は、稲村氏の大学一年からのダンス仲間である、石飛綾子氏(足立区在住。2児のママ)にお願いした。

  • バンドパフォーマンスの時間を設け、大人も子どもも楽しめるものに。

稲村氏の仕事仲間で、Eggplant楽団というバンドを主催している、生内洋平氏(鎌ヶ谷市在住。2児のパパ)に声をかけ、同じく仕事仲間でありバンドメンバーでもある伊藤壮一氏とともに、ライブを行ってもらった。選曲は、大人も子どもも楽しめるものにした。

  • コスプレ大歓迎として「お祭り感」を演出

はじめは主催者陣のみの予定だったが、参加者にも呼びかけようということになった

参加レポ「DANCE!DANCE!DANCE!」

当日はどんな場になるかワクワクしながら、娘達には友人の結婚式で購入したドレスを着せた。高かった割に2回しか着ていなかったため、まさに絶好の機会である。可愛いドレスを来た姫はウキウキしていた。

夏帆

会場に到着すると青い頭の受付嬢が迎えてくれた。
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何故かマリオがいた。
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主催者 その1はルイージ、主催者 その2はメイドになっていた。
マリオ

も・もう少し派手に支度してくればよかったかな?と後悔しながら、Open DJを迎える。最初は硬い表情の参加者も多かったが、少々のアルコールと心地よい音楽で、参加者の体が自然に揺れ始める。最初は知らない人ばかりの環境で表情が堅かった私の娘達も、私が楽しんでいる様子を見て、少しずつ笑顔になってきた。

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石飛 綾子(さだこ)氏のDance Workshopが始まると一気に盛り上がる。曲はAKB48の「恋するフォーチュンクッキー」、高度な振り付けではありましたが、戸惑いながらも皆なんとなく付いていき、この状態。
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次に、生内 洋平氏、伊藤 壮一氏、From Eggplant楽団による、バンドパフォーマンス。パーカッションに子ども達も興味津々。
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パフォーマンスが終わる頃には、皆ニコニコ。子どもが小さい時に、こんな場所に来ることができるなんて、思ってもみなかった人は多いのではないだろうか。心のこもった手作りの企画は、自然と素敵な参加者を引き寄せる。

以降は写真を見ていただいた方が伝わるだろう。この笑顔、素敵すぎる!
写真

是非、第二回目をやって欲しい!
今回は「親子で楽しめるクラブイベント」というコンセプトの通り、親子が笑顔であふれる温かい雰囲気の会になった。参加者は初対面の人も多かったが、心地よい環境の中で新たなつながりもできた。「子連れOKの遊びの場が少ない」と不平を言って終わらせるのではなく、「実際に創ってしまおう」という市民目線の前向きな企画!こういった取り組みは本当にすばらしいと思う。

今回は第一回目、OTO-ENは産声をあげたばかり。主催者は「反省点も多かったので、次回につなげていきたい」とのことだが、参加者は楽しい時間を頂いたと思う。是非次回も開催して欲しい。

若い世代がつながることで、地域でこんなにも楽しいイベントが産まれる。新たなムーブメントの予感にまったくもってワクワクしている^^

(取材/ヒカルエ)

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