【vol.27】育休後コンサルタントの山口理栄氏による職場復帰セミナーを開催いたしました

育休後の働き方を考える育休後職場復帰セミナーを開催しました。
講師は育休後コンサルタントの山口理栄先生です。

復職前の心構えについて

仕事と家事育児の両立に関する社会情勢を踏まえ、育休後、時間的制約がある中で働く上での心構えについて、お話を伺いました。

主なポイントは以下です。

・「育休や時短は休みたいだけ休む制度ではなく働きたい人が長く働くための制度」です。
何のために取るのか、今一度確認しておきましょう。

育休復帰時には上司と面談を必ず行いましょう
復帰後の働き方は個々の家庭によって異なるので、(共感を求めるのではなく)「何時には保育園にお迎えに行かなくてはならない」等は自分から上司や職場の仲間に伝えましょう。業務量などについても、密にコミュニケーションを取って調整していくと良いでしょう。

・同僚とはリアルタイムでの情報共有を心がけつつ、自分のできることで貢献しよう

参加者からは、自分から情報提供することが大切であることが分かった復帰面談で上司に自分の現状やキャリア設定を把握してもらうようにしよう!という前向きな感想がありました。

夫婦のパートナーシップ

その後は、育休後の家事育児と夫婦のパートナーシップの話になりました。主なポイントは以下です。

・父親も働き方を見直して早く帰るタイミングをみつけ、夕方以降の忙しい時間帯をワンオペ育児でなくツーオペでできる工夫を心がけよう(できたら、パパも送りだけではなくお迎えを担当していただくと良い)。
保育園の緊急連絡先を父親にしたり、父親も育休や子どもの看護休暇等の制度を利用したり、できることはある。

・時には夫婦げんかしてもいいから、本音でのコミュニケーションを。互いの仕事への思いなど、考え方を伝えすりあわせていくこと。我慢がたまると子どもにも良くない。

・子どもが病気で保育園に預けられない時の対応は、夫婦2人で分担をシミュレーションしてみること。また、病児保育等、夫婦以外に頼れる所を確認しておいた方が良い。

・子どもとの時間を一番大事にしよう。夕食作りなど家事は割り切って、出来るだけ負担軽減しよう。

父親の子育ては子どもに対し、ポジティブな影響があります。共に育児をしよう。
(レジュメでも、赤字で強調されていました!)

内容的に「夫と一緒に聞きたかった」という声がちらほら。
一方、夫婦で来られた参加者もおられ、男性が育児で休むことへの理解が会社によってまちまちという感想も。

「職場環境上、夫が育休どころか急な休みも取りづらい」という参加者の方には、他の参加者から
「授業参観等、事前に日程調整しやすいイベントに参加してもらっては?」
「うちは子どもが病気の時、1日目は職場の理解を得やすい私(妻)が、2日目は前日に職場で調整してもらって夫が休む」

とアドバイスする場面もありました。

流山市内の子育て環境について

山口先生のセミナーの後は、流山市内の子育て環境について近藤から説明がありました。

・保育園については特色のある私立が多いのが流山市の特徴だが、保育園希望者が増えているため、希望園を選べる状況ではない。

・園の対応に疑問があったら、先生に遠慮なく問い合わせ、コミュニケーションを密にしよう。子どもの保育園での顔と家の顔は違う。子どもの状況をトータルで把握しよう。保育士は子育てのプロなのでアドバイスをもらいつつ、親としてのカンを信じて子育てを進めよう。

・学童については、市の学童については(4月申し込み分については)小3まで待機児童を出さないことにしている。小学生は個性や自我が出てくるので、学童が合わないこともあり得る。子どもの様子を見みながら、民間学童やファミリーサポートセンターなどいろんな選択肢を見据えよう。
(民間学童については、状況が時々刻々と変わっているので情報収集が必要)

参加者の方からは「時短のキャリアや職場への貢献、ツーオペ育児などの具体例が聴けて良かった」「育児との両立はキャリアの阻害要因ではなく、筋トレという言葉がしっくりきた」などの感想もいただき、予定時間をオーバーしての盛り上がりになりました。

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